導入企業インタビュー Vol.02

 
業種:
コンピューター、コンピューター周辺機器、ソフトウェア製品の開発・製造・輸入・販売・リース、ITサービス
従業員数:
約60,000人
 

英語力向上に繋がり

学習する習慣づけができたことは大きな収穫でした

部門内英語研修ご受講 吉川 由 様

2004年4月に日本ヒューレット・パッカード(HPE)にSE職種で新卒入社し、2010年よりプロジェクトマネージャ業務に従事。現在は国内製造業の顧客対象に、統括プロジェクトマネージャーとして多くの案件において提案からデリバリ、運用まで多岐にわたり担当。

 

1.現状と学習意義

―現在のお仕事での具体的な英語の使用機会や場面を教えてください。

現在担当しているお客様はグローバルで事業を展開しており、アジア圏の方や、ここ数年は北米欧州の方と仕事をする機会が多く、英語を日常的に使用する機会に恵まれています。

グローバルなIT環境の統合を推進される中で、グループ企業全体に渡って利用できるOA(=オフィスオートメーション)環境の実現が必要となりました。

海外の担当者と合意を取りながら進めていくうえで、英語を利用したコミュニケーションの機会が非常に増えてきている状況です。

 

英語を活用した業務には、今後どういった見通しがあるでしょうか?

お客様の組織内でも、組織のグローバル化に伴い、英語でのコミュニケーションの必要性は高まっており、「技術は頼れるけど、英語でのコミュニケーションはできない」ではなくて、技術面と海外とのコミュニケーションでも任せられる立場として弊社(=HPE)は価値を発揮できていると思います。

今後もそういう仕事やニーズは多くなると考えていますし、両立の対応が出来る人材が増えていくことで、HPEとしてのビジネスも更に広がるのではと思っています。

 

ーこれまでのご経験を通して、基礎力だけではなく「話すトレーニング」の必要性を感じますか?

そうですね。英語を話すことがあまり得意ではないメンバーも、文書ベースのコミュニケーションであれば翻訳ツールなどを使って活躍できる場は出来てきているかと思います。

文字でのコミュニケーションの場合、翻訳しながらじっくり解釈することができますが、会議でのコミュニケーションの場合、相手の発言を理解し、自分の言葉で応答する必要があり、スピード感が必要になります。英語をそのまま理解してすぐアウトプットできるスキルが必要なので、それには訓練が必要と感じています。

 

ーご自身にとってビジネスマンとしての英語力向上とはどんな意義や価値があるでしょうか?

グローバルで事業を展開されているお客様にとっては、グローバルで合意をとりながらシステムの導入や運用を進めることがとても重要です。

そこでは英語を標準言語として推進する必要があるので、そこに英語力を向上させる意義があります。

私自身は、海外の人と「直接コミュニケーションを取りたい」という思いが強く、自分の言葉でコミュニケーションを取りプロジェクトを進めるためにも、英語を継続して勉強しています。

 

2.課題と施策

ー英語に対する課題は具体的にどのようなものでしたか?

仕事柄、IT関連の技術資料は英語で記載されていることが多く、英語の文書を読むことに関しては困難は感じていませんでしたが、英語の会議では相手の発言を正しく理解できない場面もあり、リスニングには課題を感じていました。

また、同じ表現や言い回しで伝えることが多く、表現の幅が狭いことも課題に感じていました。

 

ーそのような課題解決のために、これまでどのような施策を行ってこられたのでしょうか?仕事外で自主学習をされていたのでしょうか?

学生時代から英語学習には関心がありました。社会人になってからは、2011年~2012年に多くのアジア出張の機会に恵まれ、英語でのコミュニケーションが必要になったため、英会話学校に通っていました。

世の中がコロナ禍になった頃、グローバル案件に参画することになり、再度英語学習に取り組むことを決意し、まずはオンライン英会話を受講しはじめ、そこから会社の提供するスマート・チュータ―の英語教育プログラムを受講しています。

その他には、会社がTOEIC IPテストを実施していたので複数回受験しました。学習を継続する中で2回目の受験では900点を大きく超えることが出来ました。

 

3.選考プロセス

ー英語研修の選択において、ご自身が重視しているポイントや優先事項を教えてください。

「継続的に取り組めるか」が重要だと考えています。

一時期、2か月ほど、業務で英語を話す機会が減った時に、英語力が落ちた、得にスピーキング力が落ちたと実感することがあり、学習を継続して取り組む必要性を再認識しました。

英語学習においては、「継続しやすい仕組みの研修」である点は重要だと思っています。その意味でも、「学習時間を選択する自由度が高いこと」を求めていました。

また、業務で使える英語力を鍛えたかったので、「発話に注力しているプログラムであること」も選定のポイントでした。

 

ーそのようなお考えがある中、スマート・チューターの研修プログラムに手を挙げてくださった理由をお聞かせください。

これまでも不定期ではありますがオンライン英会話など英語学習を継続していましたが、そういったサービスでは前日までに事前予約が必要でした。

当日、急な業務対応で仕事が入るとキャンセルはできず1回分消費となるので、柔軟性に欠ける部分がありましたし、レッスン分の英語を話す機会も失います。

そのような状況で、会社からスマート・チューターの受講案内があり、予約が必要なシステムよりは「自分が好きな時間に自分のスケジュールに合わせて英語学習ができる」点に惹かれました。

 

また、楽しめる学習コンテンツであることも重要だと考えています。実際にスマート・チューターでは、ビジネスシーンに応じたコース以外に「Weekly Challenge」(=毎週入れ替わる時事コンテンツ集)で最近のニュースや注目されているトピックをテーマに会話練習が出来ます。自分で追っていないニューストピックが理解でき、話題性を取り入れていてコンテンツとして魅力でした。

あとは、VRデバイス自体にも関心がありました。

 

ーなるほど、VRには以前から注目していたのでしょうか?

注目というほどではありませんが、VRデバイスが話題にはなっているなと思っていましたが、VRデバイスで何かチャレンジしてみたい、というコンテンツに出会う機会はありませんでした。

そんな中、学習ツールとしてVRを活用できるということを知り、なかでも英会話トレーニングが出来ることを知り、是非ともチャレンジしてみたいと思い、応募しました。

 

4.成果・効果

ースマート・チューターを実際に利用して、どのような成果や効果がありましたか?

毎日取り組むことで、英語を話す習慣がつきました。

毎日朝30~40分レッスンを継続することで、英語を発話することにどんどん慣れて、英語で自分の考えがスムーズに出てくるようになりました。自分の都合に合わせて好きな時間にレッスンできるから、学習時間を確実に取れることが大きく関係していますね。

幅広いレッスン教材を学習することで、以前から課題に感じていた「同じような表現を繰り返し使う」ことも減り、表現の幅が広がりました。

また、リスニングも強化されたと感じます。スマート・チューターでは、インドなまりの登場人物など多国籍の英語話者も登場します。多国籍アクセントの多様な英語に触れられ、結果的にリスニング能力の向上に繋がったと感じます。

 

ー英語習得において、VRやAIといった非対人であるテクノロジーを活用した点は、ご自身の英会話力向上にどう影響があったでしょうか?

予約などのステップを一切踏まずに、いつでもできるっていうところが今までなかったところです。

また、自分の話した英語をAIが聞き取り、瞬時にスクリプトとして表示してくれる点はとても役立っています。

 

ネイティブ講師との対面での英会話学習では、一語一句、文字お越しをしてくれることはないですが、スマート・チューターでは話した内容がすぐ文字に起こされることで、客観的に自分の英語を確認できます。これはテクノロジーを使わないと出来ないと思いました。

例えば、「自分ではちゃんと発音しているつもりでも、他の人が聞いたらこう聞こえるのか」という気づきがありますね。

このようなテクノロジーの活用は、昨今ではオンライン会議ツールのスクリプト機能で同様の文字起こしが出来ますが、スマート・チューターは昔からそれが出来ており、技術面での先駆者だと思っています。更にサンプルの回答例も一緒に出してくれるので、他の言い回しや表現を学ぶことにも繋がっています。

 

ー吉川さんは仕事をしながらも英語学習を習慣化させ、安定的に継続されていますが、その理由や工夫を教えてください。

先日、アメリカ本社からマネジメントチームの方が来て話してくださった内容に、習慣化させるヒントがあったと思います。

「コロナ禍での仕事をどう考えるか」という話題のなかで、リモートワークを充実させるために、自分なりの「規律を作ることが重要だ」とおっしゃっていました。例えば、在宅勤務する時もパジャマで仕事するのではなくて、ちゃんと髭も剃ってスーツを着て仕事をするという、規則を決めてやるのが重要という話がありました。

それを受けて、家の職場環境を変えて、例えば机を変えたりして。それと合わせて生活や学習スタイルも変えようと考えました。朝6:30~7:00くらいには起きて朝食を食べたら、1時間近くスマート・チューターで英語をやる。そうやってルーティーン化させました。

一時期は、平日の昼休憩時間を活用して学習しようと取り組んでいたのですが、メンバーの昼休憩の時間もバラバラなため、チャットで話しかけられたりメールが飛んできたりする状況で、なかなか安定した時間確保が出来ませんでした。

そこで、学習時間を見直し、朝に切り替えてみました。朝の時間だと9時くらいまでは業務上のコミュニケーションも少なく、その時間を使うと決めたのが安定的に時間確保して継続するキッカケになりました。

 

ーVRでの学習以外で日本人コンサルタントやネイティブスピーカーとのセッションがありましたが、それらの良かった点はどんなところでしたか?

日本人の方とのセッションは、スマート・チューターを使った効率的な学習方法の提示や、VR以外ではどういう教材で学ぶと良いかなどの説明を都度いただいたのが有益でした。

ネイティブスピーカーの先生とのセッションでは、スマート・チューターでこれまで実施したレッスンの振り返りや、学んだ単語や表現を実際の会話で使用して定着させることに繋がりました。インタラクティブな会話を通して瞬発力も身に付けることが出来ていますし、セッション後には先生から振り返りとして良い点や改善点をフィードバックしてもらえるのもとても役立ちました。

 

5.研修評価と今後への期待

ー最後に、スマートチューターの総評と今後期待する点をお聞かせください。

英語力向上に繋がったことと、学習する習慣づけができたところは大きな収穫でした。

他の学習プログラムの様に、予約制のシステムの場合はスケジュール調整が難しく、融通が利かないところがありますが、スマート・チューターでは自分のスケジュールに合わせて柔軟に学習できる点が非常に良かったです。

例えば朝起きるのが30分遅れたとしても30分遅れてスタートすればいい。柔軟に活用できるので継続しやすい点はメリットでした。

それに、場所を選ばずできる点も良いですね。

今後期待しているところとしては、自分の会話内容の文法について間違えている個所を指摘してくれ、自分の話した表現よりもナチュラルな表現方法を提示する様な機能が実装されれば、より良い学習ツールになると思います。

VR空間で表示される単語や文章を選択すると、その意味を確認することができますが、使われている文法の用法や別の例文表示などができれば、文法や用法の理解が深まりますし、表現の幅が更に広がるのかなと思い、その点を期待しているところです!

 

―ありがとうございます。実は、そんなお客様の声にお応えすべく、既に開発が進んでいます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!